聴き方には癖が出ます。
例えば、言葉や態度や表情などの表に出る癖、ついつい慰めてしまう、励ましてしまう、お説教してしまうなど思考からの癖、この他にも解決しようとしてしまう、自分の経験を語ってしまうなど、相手を思う気持ちから自分の癖が出ることがあります。
まずは癖を取り除くという意識をしてみましょう。
聴き手が、話を聴くときに、聴き方の癖を取り除き、個性をオープンにして、生き生きと反応できる状態であれば、話し手に深く共感することが出来るようになります。
単に言葉を理解するのではなく、相手の気持ちを理解して話を聴けたとき、それは相手にとって大きな力にも変わります。
自分が否定されることなく、自分が思うことをありのままに伝えると、自分の置かれている“いま”を認識できるようにもなります。
話し手は、ただ話を聞いてもらっただけで、現実は何も変わっていないかもしれないし、それは、小さな変化かもしれません。
でも、小さな変化は大きな変化につながります。
時間はかかるかもしれませんが、その人の心も、きっと自由に、強くなり、癒されていくことでしょう。
聴き上手になるためのヒントをお伝えします。
相手に体を向け、顔を上げ、聴く姿勢をあらわす
ありのままを聴く
余計なことを言わない
価値評価をしない
解決を急がない
相手を理解しようとする
正しく理解しているかどうかを相手に尋ねる
優しく穏やかに聴く
即座に慰めずにまず聴く
話を聴くことの意味
私たちは人生の様々な問題に直面しているとき、誰かに話を聴いてほしくなります。
そして自分の悩みや苦しみを正確に理解して受けとめてほしいと思っています。
なぜわかってもらいたいと思うのでしょうか。
それは、わかってもらえることで人ははじめて、自分の気持ちに素直になれるからです。
自分自身の心の声に耳を傾けて自分自身を受け入れられるようになるのです。
話を聴くときには、心を傾け、虚心に相手の気持ちに寄り添いながら話を聴いていくことが大切です。
この姿勢と技術を身に着けることができると、日常生活の人間関係がよくなります。